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前記事からしつこくしつこく書いているマールの危険性。

この話は、随分前…10年程前から知っていることでした。
マールカラーが認められている犬種はカーディを含め十数種ありますが、全ての犬種において
この危険性は共通しているものです。

危険性を理解せず?理解していても高値販売できるから?か、この危険な交配は、日本では今も行われ続けています

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麗ちゃん、頼くん、慶くん。すっかり仲良しです。

私は、幾つかの犬舎に連絡を取り、マール交配の危険性を伝えようとしたことがあります。
その時の回答で覚えているのが…

「貴重な情報ありがとう」という言葉と共に、
「日本では禁止されていないから」という返答で、危険繁殖が終わることはありませんでした。

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「おかーしゃーん」By慶  「おかーしゃーん」By麗

マール因子は色素組成を著しくランダムに抑制し、大理石のような模様を作り出しますが、
K因子(ブリンドル)はM因子の抑制を受けずに現れる為、毛色の表れとして著しく抑制したようには見えません。

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「ちょっとだけよ~」By麗 

恐らく著しく抑制したカラー(退色化)として毛色に表れない為、そう思われているのでしょう。

「健康になったと思っていた」という言葉を聞いた時、

私は唖然とし、愕然とし、
知識なく理解無いブリーディングならば、どんなに長くしていても、健康配慮もない
私はそう思い知らされました。

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「なんか発見~」 By頼

DMやPRAを始めとする遺伝疾患を発症するのは、成犬になってからの事が少なくありません
仔犬から飼育するのが一般的な日本では、それらの責任を負うのは飼育者です。

家族に迎えて数年後、愛おしくてたまらない我が仔が失明したり、歩けなくなったり…
その愛犬の治療費を払うのも、痛みに耐える我が仔を看るのも、治療方法がなく悲壮するのも飼育者。。。
ブリーディングに携わる者が知識を持ち、配慮してブリーディングすれば、背負わなくてもよい悲しみです。

我が家の犬舎からカーディを迎える方に、そんな思いはさせたくない。。。
それが、プロとして、命を扱う者としての責任。私はそう思っていますし、
その責任を果たす覚悟がある方しか「繁殖」に手を出してはいけないと私は思うのです。

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前記事でちょこっと触れていたNew Face。

はるばる海外からやってきました。
両親はChの直子です。(祖父・祖母もCHです)

現在11か月。4月27日には満1歳を迎える男の仔です。

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まずは、遺伝子検査をしてからになりますが………オールクリアだといいなぁ…

額が広めではあるけれど、許容範囲。
若干、後肢が高めではあるけど、ネックも太くて長いし、背線もまっすぐだし、骨量、毛量も申し分なし。
体高も問題ないし、体重は18kg。スタンダードのカーディです。

うんうん。これからが凄く楽しみな仔です。
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彼の名前は「頼(らい)」くん

超長旅お疲れさま。まずはゆっくりのんびりして日本の環境に馴染もうね~

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