10年間、静視しながら……特に6年前に優さんを迎えてからは…
危機感と併せて、日本から私の愛するカーディガンはいなくなる。
そう思っていました。
日本でカーディガンをブリーディングされる方で、「健康面と性格」を第一に思われている方は
存在しましたが、それプラス「スタンダードを大切に」と思われている方は見当たりませんでした。
比例したようにスタンダードから離れていく日本のカーディガンの身体つきや被毛。
血統が近くなり、小さくなっていく身体。

慶くんと麗ちゃんのお母さん
コーギー・カーディガンの歴史は古くはっきり分かってはいません。
イングリッシュ・ターン・スピッツ・ドッグ(絶滅種)の血統を引く、と言われており、
スウェーディッシュ・ヴァルフントが深く関わっている、とも言われています。
純血種の犬は人によって其々の目的の為に作出された犬です。
作出の経過では様々な風貌や特性を持つ犬が交雑されます。
ウェルシュ・コーギー・カーディガンもそうして作出された犬です。

慶ちゃんと麗ちゃんのお父さん
その為、純血種が出産すれば、全ての仔犬がスタンダードに沿うわけではありません。
足の長い子が出る事もありますし、被毛の長い仔、極端に短い仔が産まれることもあります。
小さすぎる仔や逆に大きすぎる仔も産まれます。
スタンダードに固執しろ、という話ではありませんが、
スタンダードを考慮しながら繁殖しなければ、この犬はMIX???と疑問が沸くようなカーディガンを繁殖してしまう。
という事です。

慶くん生後3か月
私は、
その種に魅了され、その種を守るべきして存在しているのがブリーダーだと思っています。
仕方ない。私にできることはないから。
そう思っていました。
その思いで数年間過ごしました。
3年前にビクトリーロードうえむらの上村さんと出会うまでは。。。
私は上村さんに出会った時、私の感じていた6年間の溢れ出る悲しみと熱い思いを語り尽くし…
協力をしてくださる、その言葉を貰う時までは。。。
協力体制ができてから1年間。私は海外のシリアスブリーダーでカーディガンを守っている犬舎を探し求め。
慶くんと麗ちゃんを海外から輸入。

麗ちゃん生後3か月
日本で麗ちゃんが交配する相手を探しましたが、私の思いに叶う仔はやはりおらず…
改めてそれから1年ラインを辿り…次のシリアスブリーダーと話をして…今春、もう1頭日本にやってきます。
この3頭で私のブリーディングは始まります。
罹患しやすい、注意すべき遺伝子疾患がでないよう遺伝子検査をして、健康にも性格も大切にしながら、
スタンダードを目指す。
当犬舎の最初の出産は「今秋」を予定しています。

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