犬には様々な毛色やバリエーションがあります。
この全体の表現毛色を決めるのは遺伝子で12種類以上あり、大きく4つに分かれます。(ホワイトは除く)
出方を決めるA因子(レッド>ブラック)、この基本色に影響を与えるB因子(ブラック>ブラウン)
このAまたはB因子がこれが基礎となり、
拡張に影響を与えるE因子(マスクやドミノ)、出方に影響を与えるK因子(ブラック>ブリンドル)
それプラス「白班を作る」「差毛を作る」「斑模様を作る」といった因子。

このように様々な因子が色の生成を抑制することで犬種の毛色や長さ、模様は表れています。

それぞれの因子に優性、劣性で対立形質にありますが、劣性だから「ダメな遺伝子」という意味ではなく、
表現型として表れやすいかどうかを意味するものです。

そのなかで、ウェルシュ・コーギー・カーディガンを含めた幾つかの犬種は、「マール」という
大理石模様のようなぶち柄の毛色が認められています。

s-blueMalre.jpg

この毛色はM因子(マール因子)により引き起こされ、このM因子は部分的に色素組成を抑制します。
部分的に抑制することで抑制された部分はベースの色より薄くなります。

M因子は通常因子よりも著しく色素を生成阻害(希釈)し、さらに無作為でランダムに色素生成を抑制します。
身体の毛色だけなら問題ないのですが、M因子は犬の10番染色体上に位置するSILV遺伝子の変異により
起きるもので、SILV遺伝子は目や内耳の発達に重要な遺伝子で、ここに影響を及ぼす場合があります


s-bule2.jpg

M因子でマール模様を起こす因子をマール模様を起こさない因子をとします。
遺伝子は両親から1つずつ受け継ぎ2個で1対として形成されていますので、マール模様の仔は、
MM、Mm、のどちらかによって形成されています。

マール模様をもつ仔のうちMM因子で構成された仔をダブルマールと呼び、SILV遺伝子が正常に
働くことができない場合が多く、視覚や聴覚に異常をもつ可能性が極めて高くなります

逆に視覚や聴覚障害のないマール模様をもつ個体はMm因子と分かります。

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ダブルマールの仔

その為、マール模様(M因子をもつ仔)の交配には大きな注意を払う必要があります。
マール(Mm)×マール(Mm)の交配はMMの仔が産まれる(健康障害をもつ仔が産まれる)可能性が強い為、
繁殖ではタブーとされています。

カーディガンのマールは原産国(KC)やアメリカ(AKC)で「ブルーマール」しか認められておらず
その他のマールカラーは血統証は発行されますが、交配につかうことはできません

s-Red-Merle.jpg
レッドマールの仔

それは、
マール因子によって起こる可能性のある健康障害を、できる限り排除し、
健全性を保つための制限
です。

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マールカラーの美しさと危うさ ~遺伝子の話2~

海外からの輸入の決意

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